「ダイナマイト関西2006 決勝大会」

平日の午後4時から(!)という社会人泣かせの時間ながら、行ってきました。
SS席のセンターパートという非常に見やすい席でした。川島氏出ないけど!*1
会場に入ると、開幕戦で流れていたのと同じ物販VTR(フロントストーリー清水氏出演)が流れてました。
緞帳も何もないのでステージ丸見えでしたが…、ステージ狭っ!
これまでだとお題を映すスクリーンが中央にあるのに、今回は舞台の左右にある(ルミネみたいな感じ。出場者はそのスクリーンの下から登場)ので、玄武席と白虎席がものすごく近い…。


一戦一戦について細かくは書きません(DVD化されるし)、かなりざっとした感想を。
オープニングから木村館長の挨拶、そして大会準々決勝のあたりまでは「やっぱり来てよかったなぁ、大会の大詰めに立ち会えることが出来て嬉しいなぁ」と素直に喜べたんですが。
やっぱりトーナメントで出場メンバーが固定されてくるので、同じ顔ぶれが二巡三巡する後半はかなり疲れました。
そして、とにかく会場の空調が超寒い!
格闘技向けの空調設定なのかもしれませんが、あそこにいた殆どの人が鳥肌立ってたと思う…*2
出演者も寒そうで、西田氏は腕をさすってたし、MC浅ゴエ氏に至っては鼻をすすってましたよ。
誰のための空調なんだあれは…。
私もあれでかなり体力を奪われ、後半頭が痛くて決勝戦は集中力が削がれ、その日帰ってそのまま倒れるように寝ました。キツかったなぁ、あれ。


大喜利としても、爆発的に面白い回答がなかなか出なかったです。
開幕戦はかなり面白い答えの連発だったみたいなのに…(←行ってないので風評での判断ですが。ただ両方行った人はほとんど「開幕戦の方が面白かった」という感想みたい。)
出演者が緊張してたのか、疲れてるのか、それとも後楽園ホールに笑いの神様がいないのか。*3
もしくは、ダイナマイト関西というシステムが、「平均的な答えを出せる人」が勝ち残ってしまうシステムなのか。
発想を飛ばした答えが好きな私としては、手堅い答えが続く印象にうーん…となりました。
あと、お題も「これはいい問題だなー」と感心するものが少なかったです。何故?


優勝は、(もうニュース等で発表されているので書きますが)笑い飯西田氏でした。初優勝。
西田氏は、ハリセンボンはるか氏→ダイアン西澤氏→バッファロー吾郎竹若氏という対戦でしたが、立て続けに試合で少し大変そうでした。
ただ、彼の答えの柔軟さ・幅広さは流石。
大喜利やってると、答えがかなり狭い範囲の発想でグルグル回ったりするものですが、そこをポンと軽く飛び越える力がありました。
彼の答えの中では、「『ぷるんぷるん』、これは何の音?」というお題に対する「ゼリー会社の事務所の内線の音」という答えに吹いてしまいました。てか芸人なのに、「内線音」*4という発想がすごい。知っててもスッと出てこないと思うのですけど。


他の人達の印象を以下にざっと。
バッファロー吾郎竹若氏→さすがというか順当に勝ち進んでました。でもなんかいつもほど面白い答えがなかったような。
次長課長井上氏→彼の大喜利を見るのが初めてだったのでドキドキしてたのですが、「俺が肉まんの皮を食べて、残りをお前にやる」っていう答えは、それまでの竹若氏の答えの発想を軽く超えてたので思わず感心。その後はほとんど絵で答えてたけど(笑)。
バナナマン日村氏→単独終わりだからか、ちょっと疲れてる印象を受けました。最近テレビとかでも忙しいからかな。セコンドに設楽氏を連れてきたのにビックリ(セコンド付けてたのは彼だけ、他事務所待遇?)。
ケンドーコバヤシ→たった一人ピン芸人。私は彼の回りくどい大喜利の答えが苦手*5なので、全部対戦相手応援してました。解説が面白いので早めに解説行ってほしかったし。ただ対日村戦のサドンデス、「麦ゅ」は短くて好きでした。
・ハリセンボンはるか氏→前評判がかなり高かったので期待していましたが、前半は緊張してたようで低調。後半巻き返してきました。「CG」は以前のお題を引っ張ってたものの、一番ウケてたかも。
・ダイアン西澤氏→残り1ポイントに追い込まれてからの巻き返しを「西澤フラッシュ」と名付けられてましたが、確かに二問目のお題の答えは面白かったです。「無関心」のベクトルに答えを持ってたのも流石。
・$10白川氏→唯一「野球(タイガース)好き」というキャラがついてた人でした。木村館長枠(笑)で勝ちあがった人だったのであまり印象がなく…。でも解説で結構喋ってました。


一番頑張ったのは、ずっと立ちっぱなしの休憩なしでMCを務めた浅越ゴエ氏だったと思います。
ものすごい緊張感の面持ち(目が真剣過ぎてちょっと怖かった)で、巧いMCでした。リングアナ調もインタビューもお題読み*6も全部ソツなくこなす感じ。
次の台詞までの間、口で小さくモゴモゴ練習したりしてて、「うう、頑張れー」と心の中でずっと応援しました。対戦中、挙手したらすぐお題に移れるように、絶えず左右を見て気を配ってたのもちゃんと見てました。
クッキリした白シャツのたたみジワも気にならないぐらいの素敵な司会っぷりだったよ!(笑)


あと後楽園ホール特別ルールとしては、サドンデスのシンキングタイムが5分に限定されてました。
開幕戦で長考があったらしいので、レンタルしてる会場だと時間制限ないと回せないんでしょうね。
(とはいえ三時間半ぐらい大喜利やってたわけですが)
木村館長が最初の挨拶で「三年後の10周年には大晦日にテレビ中継を…」という抱負を語っていましたが、やっぱり大喜利はシンキングタイムをどう持たせるかだと思う(テレビ的には)ので、そこをどうするか…。
今は敗者による解説というシステムをとってますけど、今回の解説で面白かったのってケンコバ氏と白川氏ぐらい?基本的に木村館長との二人トークだったので話もそれほど広がらず…。
とはいえ解説は面白ければいいのかというわけでもなく、勝負の邪魔にならないよう*7に、それこそ野球の副音声みたいにしないとダメなのかな。ということで、テレビ中継んときは副音声での解説どうですか(誰に聞いてる?)。
てか今回も開幕戦敗者を解説者呼ぶぐらいのサービスをしてくれもいいじゃん!!と思ったけど、敗者にとってえらい屈辱か、それは…


もうひとつ残念だったのは、紹介VTR。
開幕戦のときの紹介VTRを見てないのでなんとも言えませんが、なんですかあの商業的なVTR!ビックリしました。
とろサーモン村田氏のナレーションもちょっと大袈裟(うう、やっぱり住谷氏がよかった…)で安っぽく聞こえるし、DVDに収録することを念頭において作ったのかもしれませんが、ものすごく商業的で嫌でした。
素材も相方インタビュー*8とか、専用に撮ったのでいいじゃないですか。なんでセルDVDからとか他のテレビ番組からの素材使うの?それがものすごーく個人的にがっくりでした。
ついでに言うと、開幕戦で負けた久馬氏と徳井氏の悔しい顔は流すのに、川島氏だけ苦笑い顔…試合の流れ上しょうがなかったのかもしれませんが。川島氏の悔しそうな顔、見たかったー!すいませんこれは川島氏ファンの独り言です。
一人一人の顔を煽りで撮ってるのも嫌だったなー。普通にキメ顔させても下から撮ったら変な顔になっちゃうし、日村氏は狙った感がありあり出てしまって逆に嫌味になってました。そういうのもひっくるめて商業的。


なんか苦言ばっかりになってしまいましたが、やっぱり面白い人が面白いことを真剣に考えている顔を見るのは興奮します。
すごい渋い顔で、頭の中は面白いことでいっぱいなんだろうなーと思うともう(笑)。
普段そういうところを見られることが少ないので。真剣さがある分、余計かっこよく見えるし。
そういう生き方を選んだ人が、真剣に面白いことを考えているのを間近で見られたら、そりゃ幸せです。
なおかつ答えが面白かったら最高ですが。
ちなみに私の好きな答えは、シンプルで短くて、発想が斬新なもの。「さっき相手の答えが野球ネタだったのに、何故答えの中に野球関連の単語を入れたんだ!」と思ったりしてました(さて誰の答えでしょう)。
基本的に、「一言で笑わせて」と思ってるので(←尊大だなぁ)、ケンコバ氏の長々した設定から固める答えが苦手なんですよー*9


という感じで、ダイナマイト関西決勝大会は終わりました。
次回はやっぱり開幕戦を見に行こうと思います、たとえ大阪でも…。
開幕戦の方がいろんな人が見られるしお得だし、たぶんやってる方も馴染みのある会場でノビノビ出来たんでしょう。
ニューフェイス揃いのメンバーで初めての会場で東京で決勝、となると堅くなる人がいても不思議じゃないですし。
後楽園ホールに笑いの神様がいるかどうかも定かじゃないしね…。

*1:同日東京入りはしてたんですけどね、彼…。∞の二部に出てました…。

*2:私の前の席のノースリーブ着たお姉さんもすごい鳥肌だった。

*3:ちなみに私が今までに行った劇場の中で一番笑いの神様がいなかった会場は、シアターVアカサカ。あそこは明らかにいないぞ!

*4:仕事してない人には分からないと思いますが、ビジネスホンは外線(外からかかってくる電話)と内線(会社内からかかってくる電話)の着信音が違うんです。

*5:ダイナマイト関西ケンコバ苦手発言をするのがどれだけ危険なことか分かってますけど(笑)敢えて。好みの問題です。

*6:あれだけ喋ってお題を唯一一回噛んでただけ…!

*7:出演者が解説聞いて笑ってるのも見てて楽しくはあるんですけどね。でも客席が解説に引っ張られて答えに笑う場合もあるしなー。

*8:楽しみにしてたのに全然なかった!ダイアン西澤氏の紹介VTRはもともと相方インタビューだったじゃないかー!

*9:わた子(@メンB)風に言うと「きっちりフリ過ぎなのよあなた!」って感じです(笑)。ちなみにドラクエではバイキルトでガンガン攻めるのが好きです。一気に片を付けたいタイプなのです。