Dialog in the Dark(ダイアローグ・イン・ザ・ダーク)

ダイアログ・イン・ザ・ダーク
ダイアローグ・イン・ザ・ダーク」は、暗闇の中で視覚以外の感覚をフルに使うワークショップ。
何年か前からやっているのですが、一度チケット予約したものの引換えに行けなかったことがあって、その後そのままになってしまっていました。
今年はやらないのかな…と思っていたところ、エレ片ラジオを聴いてたときにCMが入り*1、「やってるんだ!じゃあ行こう!」と行って来ました。お盆休み初日です。
ワークショップ自体は9月12日までやってますので、以下たたみます。


個人的にもあまり情報を入れずに素直に楽しもうと思っていたので、ほとんど調べたりせずに会場に出向きました。
ワークショップは1ユニットが8名限定。一人の視覚障害の方のガイドと一緒に、真っ暗闇の中を、白杖を手に歩きます。


中は本当に真っ暗闇。怖い。怖い事この上なし。
その暗闇の中、干草の上に寝転んだり、橋を渡ったり、階段を上ったり…とするのですが。
実は、かなり最初の方にしゃがんでみましょうという場面で、隣にいた男の人(年配の方)がバランスを崩していきなりこっちに倒れてきた!!
これがかなりの恐怖になってしまいました。暗闇でいきなりガン!とぶつかられたので…痛かったし。


暗闇の中を白杖の感触だけを頼りに進んで行くのですが、途中迷子になってしまい、どこを触っても柵…というところで再びパニックに。
怖かったなー、あれ。
近くに居た男性が「僕は柵を跨ぎましたよ」と教えてくれた*2んですが、私の身長で跨ぐのは絶対無理な高さの柵で…
わーん!と思ってたら、ちゃんとガイドの方が助けてくれました。
実際は、ただ単に柵を回り込めばよかっただけなのに、私が男性の言葉だけを真に受けて「跨げない、どうしよう」という思考に落ちてしまったのが原因。
視覚を奪われると、普段視覚に頼って判断している自分が機能しなくなるのです。
かなりのショック。


ワークショップの後半では、ユニットの人たちとだいぶ話すようになって、真っ暗闇の中でモノを食べたりジュースを飲んだりしたあたりからはかなりリラックス出来たのですが…
暗闇でジュース飲むとね、残りがどんだけなのか全然分からないの(笑)。色ももちろん分からない*3し。
あと暗闇だと、空間把握が全く出来ません。思ったよりずっと広い場所だったと後から別のユニットが到着して分かったり、一緒に歩いているユニットの人もぶつかるまで気配が全く分からない。
獣として生きるのはもう無理だなー、自分は野生のカンのようなものは持ち合わせていないのがよく分かった(笑)。
ドン臭い自分を再認識してやや落ち込みました…。


全体通じて、「自分がいかに視覚に頼って生活してるか」ということを、ひしひしと思い知らされました。
まぁもともと聴覚方面が弱いという自覚はあった*4のですが…。
「また行きたいか?」と言われると、…うーん。
とにかく、序盤で人にいきなりぶつかってこられたのと、迷子になったのがかなりのトラウマです。暗闇怖いよぅ。
ただ、かなり新鮮なイベントだったのは事実なので、まだ行ったことがない人は行ってみてはどうでしょうか。
あ、あと靴がかなり汚れる(いろんな感触の場所を歩くのと、暗闇だとどうしても摺り足になる)ので、スニーカーがいいかも。

*1:TBSラジオ主催なので。

*2:暗闇の中では声がかなり重要なコミュニケーションなので、時間が経つにつれ同じユニット同士で話すようになるのです、自然に。

*3:自分でオーダーしたものを飲めるんですけどね。溢したら完全に染みになるのに葡萄ジュース頼んだ自分の無謀さに呆れました。

*4:音楽を全く聴かない、ラジオが苦手。テレビや本中心の生活をおくっている。などで。