「DEATH NOTE」12巻

DEATH NOTE (12) (ジャンプ・コミックス)

DEATH NOTE (12) (ジャンプ・コミックス)

最終巻です。一応結末が絡むのでたたみます。


月の最後の錯乱がとにかく怖かったです。特に「高田ー!」って言ってるところ。
高田さんを処理しちゃったときもドン引きでしたが。
正体がバレてからの倉庫での演説は、確かに一理はあるけれども、今の月は明らかに殺人を犯しすぎで、いつからこうなっちゃったんだろうと考えるとやっぱり「自分の保身のためにデスノートを使用した時点」からでしょう。犯罪者を始末する、の犯罪者に「自分に刃向かう者、自分にとって不都合な者」という人間まで含めてしまったというのが過ち。
ただ、それが月の人間らしさの部分とも言えるし(それがニアの言う「私利私欲」に入ると私は思うんですが)、やっぱり歴代の独裁者についてよく言われる「目的」の前に「手段」が来てしまったという間違ったプライオリティが敗因じゃないかなーと。
ニアは私好きでも嫌いでもないですが(笑)、彼の言ってた「たとえ神の啓示があったとしても私は一考し、それが正しいか正しくないかは自分で決めます」という台詞は大賛成*1。でもこの台詞はある意味、キラとしての月の言動を認めてることになりますけども。
ただやっぱりあのノートすり替えのトリックは無理ありますよね(笑)。一晩で全く同じノート作るて!実物見たことないけど、死神界産のノートなんだからこの世の物とは思えない素材で出来てんじゃないの、DEATH NOTEて。印刷とかどうするんだろう、家庭用プリンターで作れるの?(まさか)

*1:こういう根本的な自由が、ホント自分の中で大事なんです。私は自分が着るもの、食べるもの、は誰の指図も受けたくない。どこで笑うかも自分で決めます。逆にだからこそお笑いが好きなのかも。