「M-1グランプリへの道 まっすぐいこおぜ!」起承の一

M-1グランプリへの道 ~まっすぐいこおぜ !~ 起承の一 [DVD]

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エレキコミック目当てです。まだ見てなかったんです。
何故って、恥ずかしいでしょ、これ借りるの!!190円じゃなきゃ借りないよ!と精一杯言い訳しておきます(笑)。


2004年に公開された映画なので、今見るといろいろありましたねぇ。
一番きついのは、チャイマ樅野氏が「絶対辞めねぇぞ…!」と言うシーン。辞めとるがなと言われてもしょうがない…。


あとタカトシが結構面白い役柄(ホスト漫才コンビ)で出てるんですが、タカ氏がすごい痩せてる!!ホント太ったんだな、彼…。今と全然違います。
肝心のエレキはですね、やっつんが夢破れて実家に帰る役ですよ。ひどくないか、この扱い。片桐氏に至っては死ぬ役ですからね、芽が出ないまま年取って死ぬ役ってさ…他事務所芸人の扱いがヒドすぎるー!


片桐氏は出番はすごく多くて重要な役どころではあるんですが、ラーメンズに思い入れのない人から見ると片桐氏ってこういう風に見えるだなーという撮られ方*1でした。私達にとっては「メガネを外すと結構美人!」の人だから(笑)。薄汚れた感じに撮られてる片桐氏がちょっと嫌。
挙句あの死に方…。あんな死亡事故起こったら、グランプリ自体中止になりますよ、普通。
あとやっぱりストーリー的に「舞台で死亡」のが扱いやすいでしょうけど、お笑いをリアルに描くために一番取り上げないといけないのは、それこそ才能に見切りをつけて夢を諦めるやつい氏の役だと思います。
あの世界ではそういう才能と自信のせめぎ合いの中、皆戦いながら立ってるわけだから。
それがないのでかなり薄っぺらいです。


そもそも主人公の二人がコンビ組もうとするところからしてかなり不自然なんですけども。普通のセオリーだったら佐田氏が何か良いものを持ってる、というのを見抜いてから大谷氏がコンビに誘うというくだりが絶対必要なのに、楽屋にクダ巻きに来ただけの人といきなりコンビ組むて!パンチ見ずに「俺と組まねぇか」というトレーナーぐらい不自然。
あと準決勝を携帯で中継は犯罪一歩手前というか普通劇場の人に止められると思うので、堂々とやっちゃうのはさていかがなものか。という感じでした。


今立氏はまぁ当たり障りなくというか。最後の方で汗かいてネタ合わせしてるの見てちょっと笑ってしまいましたが。しかもコンビ名が「残飯」てー!ひどい。
片桐氏の役で一番笑っちゃったのは、コンビ組み立ての佐田×大谷に「ボケを繰り返してるだけだからー」とアドバイスしてたところでした。あの繰り返しの片桐氏になんて台詞言わせてるんだ!!*2と思いました(笑)。

*1:片桐氏は東大出で一人でボディアート?をやってるという結構年齢のいったピン芸人役。

*2:ただ、相方の台詞が終わるのを待つのはダメ、というのはますだおかだの増田氏も漫才予備校のコーナーで言ってたので真実だと思います。食い気味で話してやっと素人っぽさが消えるというか。