「三谷幸喜のありふれた生活3 大河な日々」
読んだ本についてここで書くことは少ない*1のですが、この本の中でちょっとお笑いに関して興味深い記述があったので、その話題を。
三谷氏が「HR」*2での前説担当に号泣を選んだときのエピソード。
オーディションでは「正直号泣よりも面白い人たちは何人もいた」そうですが、三谷氏は結局号泣の「愛嬌と度胸と上品さ」で彼らを選ぶことに決めた*3んだそうです。
最近のネタ番組では結構勝敗を決めるものが中心になってきてますけど、やっぱりある程度の面白さをクリアしていたらその後は、面白さの差よりも他の要素が重要になってくる…と常々思っていたので、なんだかスッキリ。
逆に言えば、「面白いのかもしれないけど、なんだか好きになれない」という芸人さんが存在するのもだからなのでしょう。「面白い=愛される」ではないというか。
「面白さ」は舞台経験やネタに対する真剣な取り組み方で成長が見られる可能性がありますけど、「愛嬌と度胸と上品さ」は持って生まれたものだから難しいですよね。
「面白くない」のは問題外ですけど(笑)、「面白い」だけじゃダメってことで、自分の好きな芸人さんには「愛される」コンビになってほしいです。というか元々そういう芸人さんが好きなんだな、たぶん…(←どういう結論なんだ)。